snobbish adversaria

アニメ、マンガ、ゲーム、スポーツ、ギャンブル、音楽、時事ネタ。 管理人が日々関心のある様々なものに対する雑感。

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「SNS。その存在」
インターネット全体を図書館の様な情報の集積と捉えるならば、
Social Networking Service(以下、SNS)というのはやや
扱い辛い存在である。言うまでも無く、その閉鎖性故に。

掲示板やblogに記された情報は、検索やリンクを通じて
アドレスを入手した誰でもが共有できる。対して、SNSのそれは
基本的に大多数の閲覧者にとって、触れ得ない所に存在している。
例えばあるサイトに情報源として、SNS内のページのアドレスが
貼られているとする。しかし、そのSNSに無関係な人にとっては
それはソース足りえない。

これは、リンク先の情報が例えば、専門機関のまとめによる
極めて高度な内容だったり。書かれている言語が外国語だったり。
2ちゃんねる等に見られる、ジャーゴンが鏤められて解読困難で
あったりすることとは次元が違う。そもそも閲覧出来ないのだから。

情報取得を段階に分けると、
対象ページに向かう → 情報を得る → 解読する → 理解する
という過程を踏むが。現実の図書館ならば本を扱っておらず、
二段階に行けないことはあるが、基本的にインターネット上では
そういうことはおきにくい※1。
が、SNSは人為的にそういう情報を作り出す。

インターネットは自由で垣根の無いメディアである
この認識は正しい。しかし、それは元々そういう特性を
有していたからそうなのではない。「それを意図して作られたから」、だ。
最早、ネットが完全に動き出した今でも、規制しようしようという意志は
そこかしこで蠢いている。
「世界で最も高度な情報統制を行っている」──中共にはGoogle、
Yohoo、MicroSoftといった世界的な企業が、協力しているのは
周知である※2
(市場主義ではあっても自由主義とは言えない行為だが……)。


さらに、ジャンルの衰退というのはタコツボ化することによって起こる、
ということもある。
かつては日本でも、短期間ながらSFが繁栄を誇った時代があった。
しかし、次第に評論家を含むファン達は発売される作品に対して、
「これはSFだ」「これは違う」と排他的な姿勢をとり始めた。※3

余計な権威が発生し、マニアック化、マンネリ化が進む。
周りの者はそれに対して漠然と「なんか難しそう」という印象を持ち、
敬遠する。新陳代謝が行われなくなれば、活力は失われる。

大きな括りで捉えれば、現在でもSFだろうと思われる作品は多い。
しかし、それら商業物の宣伝の際、SFという言葉が使われることはない。
"売れないから"だそうだ※4。
老若男女がSFと聴くだけで興味を失くす。
でも、「スター・ウォーズ(以下「SW」)」だといわれると皆見に行く※5。

「SW」が歴史的作品であり、例外だというなら
「インデペンデンス・デイ」(97年「もののけ姫に次いで2位」)
「ディープ・インパクト」(98年3位)、
「アルマゲドン」「マトリックス」(99年「SW」を挟んで1、3位。
つまりSF系で123フィニッシュ)も挙げておく。内容ではない
ということの証左だろう。

かつてはゲーム機の売上を左右した程の人気ジャンルだったSTG
FCの「ゼビウス」、SFCの「グラディウスⅢ」はキラーソフトと呼ばれていた。
ビートマニア、ダンスダンスレボリューションでブレイクした音ゲー
専用コントローラーは入手困難。類似ソフトの訴訟問題まで起きたが、
その隆盛は見る影も無い……。


現在のネット環境が、いかに恵まれた環境。あるいは理想的な
好条件が構築されているか、リアルタイムに体験しているが故に、
多くの人にとっては感じられないのかもしれない。
そういったものが、SNSの普及によってさらに進んでしまうという
懸念が私にはある。SNSはよく、かつてのパソコン通信に例えられる。
インターネットというOS上にパソコン通信がエミュレーションされている
ともいえるかもしれない。媒体の段階としては一段落ちるものが、
今俄かに盛り上がっている。監視や垣根といったものを、
自ら選ぼうとしているかに見える。聖書の有名な一節がある。

マタイによる福音書第7章 13節~14節
「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、
そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、
その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」

現代では、滅びに通じる門こそ閉じていて狭い
にも拘らず、広々とした救いの道を選べないのは……、
それはまたここでは語りきれない話なのであろう。

と、まあ深刻に考える一方で、新しいもの好きのネットユーザーが
今目を付けているのがSNSというだけ、という気もしないでもない。
ほんの少し前、blogに大騒ぎしていた連中が、それをすっかり
放り出してmixiに入れ込んでいるのを見ると、そう思ってホッとする。



※1
ページが削除されたら、という意見もあるかもしれないが、
ネットの特性の一つとして、高い保存性というものもある。
ミラーサイトは勿論、検索サイトやInternet Archive Wayback Machine
のキャッシュを使えば、不完全ではあっても、まず目当ての
情報にたどり着ける。


※2
仏メディア監視団体:「ヤフーがジャーナリスト逮捕に協力」 - CNET Japan

マイクロソフト、中国人記者のブログをMSN Spacesから削除

国境なき記者団がヤフーとグーグルを非難「中国のインターネット検閲に加担している」
「インターネット実名制」導入の可否で揺れる韓国、サイバー暴力への対応案


※3
SFである、ない論争

※4
聖母の部隊(酒見 賢一)ハルキ文庫 あとがき

※5
「私的」エンタメ!映画&スポーツ/年間興行収入




昔書いた文章を発掘してみた。案の定というか、
まあ予想通り一過性だったなあ。オフ会とか出会いとか
そういう需要でじっくり今も動いてはいるようだけど。

閉鎖性と馴れ合いやすさがウリだったけど、当たり前の話、
ネット上である以上、完全な閉鎖空間なわけはなく。
それでいてやってることはblogとかわらんわけで。
「コピペされたら一緒」とか「ログインにしろ、足跡にしろ
面倒くさい、煩わしい」っていう流れになるのは当然か。
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