snobbish adversaria

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● 終わりのクロニクル5<下>
終わりのクロニクル5<下>" ・ 作者 : 川上稔
・ イラスト : さとやす(TENKY)
・ 出版社 : メディアワークス
・ 発売日 : 2005年07月10日
・ メディア : 文庫

detenteという言葉がある。仏語で"緊張と緩和"の意だが、これは快楽を導き出す
原則の一つである。さらに汎用的な物言いに換えるなら、ストレス(もやもや)が
解消された時、人は快感を感じるということ。カタルシスといえば、耳に覚えの
ある方も多かろうと思う。

物語に於ける、伏線が次々に収束していく爽快感はここにある。ましてや、地雷原
の如く伏線が埋め込まれた川上作品のそれが、いかに凄まじいかは、皆さん今回
身をもって体験したものだと思う。これだけ気持ちのいい伏線引っぺがしは、
川上作品の中でもEEや香港以来だと感じた

今までは、根底に大きな謎が地層の如く寝そべっており。その上にある小謎が
各巻上巻で持ち出され、下巻で小謎と大謎の一部を解決。いくつかは持ち越し。
というパターンだった。今回は、一巻から溜めに溜めた謎(伏線)を一斉消化
フリが大きかった分、効果は抜群だった。長編ならではのメリットだなぁ、
と感じ入った次第で御座います。
(しかし、風見の経歴がヨルス攻略のヒントになったり、一体一巻時点で
どんだけ細部まで詰めてるんだ川上氏……。改めて畏れ入った)
(勿論、今巻で増えた謎も未だ持ち越し状態の謎も多い。田宮家の御堂。
詩乃との関連。UCAT空白期。そして新たな謎Top-G、等等)

今巻は前半、各キャラの悩み解決&対7th-G(四老人)。後半は対軍。難敵である
四老人を撃破したと思いきや、軍の奇襲を受けるUCAT、という怒涛の様な流れ。
戦闘に次ぐ戦闘なわけだが、テンポよくお馴染みの燃え科白疾走バトル都市の名シーン再現があるわけで、全く単調さなど感じさせない。

全竜交渉部隊反抗の合言葉、「返事はどうした」「Tes.(;テスタメント)」と、
それに対抗した軍の「聖罰(;judgement)」×7。この相似形の応援合戦は、
かつて、「Nights」のラスボス前でナイツと同能力のリアラと遭遇した時の様な
興奮を呼び起こした(誰がわかるのか)。燃える燃える。

また、P333の戦闘描写はOSAKA(下)以来、封印気味だった散文詩調の究極系
美しささえ感じさせた。まさか、ここで復活が見られるとは!

引っかかったのは、米国UCATの機竜12体が一撃で沈んだシーン。インフレし過ぎ
とオモタ。いくらなんでもなぁ。なんか工作活動で混乱させられて出撃不可に
なった、って方がまだ納得できた希ガス。


購入報告でも述べたが、これで最終巻じゃないんだからなぁ。わかっていても、
ちょっと後書を念入りに確認してしまったよ。ファーストピークというやつか。
しかし六巻が最終話ではないのだとすれば、流石に、六巻は一休みかな。
こんだけ盛り上がっちゃうとね。再び溜めに入るのかも。


●キャラ別短雑感
・ややエロ:竜美が自分の同一存在だと判明した直後、「だったら仲良く」と
即座に言えたりする所が、非常に愛すべきキャラクターだと思った。まあ、姉の
行方探しが元々戦う目的だったから当然かも?(最後まで「美樹姉さん」だし)

・佐山:ガンダムXのサテライトキャノンよろしく。頼りになるにも程があるぜ。
とはいえ、今回はハジの言葉責めで卒倒してしまい、ディアナ以来の不覚を喫した

・ヒオ&原川:こっちも再現シーン多数。悉くギャグに変換されてしまったがw

・熱田:てっきり出雲だと思った。思いっきり忘れてたよ。気付いた瞬間に大爆笑
した。命刻を抑えきった辺り、剣神の面目躍如か。

・鹿島:黄泉に脅される蔵馬を思い出した。ハジは優しかったけども。

・ヴァイオレット:てっきり直後の挿画は彼女だと思ったのにーーー。

・趙先生:。゚(゚´Д`゚)゚。

・竜美:ある意味で一番恐ろしい人。ハジ以上に揺らぎがない(アレックスは
アレなんでともかく)。まだ佐山と戦ってないからってのもあるかな?
単体戦闘で彼女に勝てるのは、やはり佐山くらいだろう(全竜交渉部隊内)。

・ヨルス:もうちょい捻った仕組みと思いきや。そこまで期待を外さなくてもw



●最大のポイント
そして……! 今回のMVPは、、、風見・千里
!!

自らの存在理由に悩み、深く沈潜するのがいままで通りなら。覚醒後、鬼の様に
強くなるのもまたしかり。正に、ベレッタの対黒竜戦をなぞるが如しで。病院での
一連のシーンはもう、
ぼろぼろキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
二重螺旋キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
護ることが本分キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
と興奮しっぱなし。おまけに月をバックに歌まで歌われた日には、
オテ\(´Д`;)/アゲ

この感情を表して人は言う「至福」、と……。

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  • 2005/07/14(木) 13:16:01 |
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    #-
  • [編集]

終クロ5下を読んで。

またしののめが人様のブログにお邪魔してしまいます。すみませんすみません。
今回は読み進めている間に「これはもしかして最終巻ではあるまいな!?」と思ってしまった程の、盛り上がりと充実さがあふるる巻でした。
全竜交渉部隊の皆が、佐山が来ることを「信じている」という言葉に当てはまらない位の当たり前として思っている所で感動してしまったり、とあるシーン読んでいてちょっと泣いてしまったのはここだけの秘密とさせていただきます。
しかし、なんというか…川上氏はお脳にどれだけの引き出しと隠し部屋とパワーアップアイテム(?)を持っているのでしょう!作品リンクも過去作品を把握している方々には (-ー-)ニヤリ な部分でしょう。読んでいる間の私はにやけまくりでした(笑)
私が考えた下記のレベル(何故かソース)では煮詰まったとんかつレベルですよ…とほほほ。
ウスター:ふと本屋で立ち読み→購入。出先や電車の中で読める。中断も可能。
中脳:発売日に購入。静かな所で読む。時間がある時に一気。
とんかつ:フライングの店を探す・休み時間に買いに行く。部屋で一気に。時間は作るもしくは徹夜で。
5巻でこの濃密濃厚大サービスさなのですから、最終巻にいたってはどうなるのか…。いまからとても楽しみですよ!
最後に、趙先生。1巻から気風がよくてイナセで大好きなキャラです。上巻のイラストみてあまりの可愛さにビックリしました。これで(ピー)歳だなんて…(笑)。下巻のカラー挿絵を見て、内容を読んで、この挿絵はあのシーンと気がついて(ノдT)…。
楽しかったですよ…。ありがとうございます…。

  • 2005/07/17(日) 16:50:05 |
  • URL |
  • しののめ #wbvlsWA2
  • [編集]

いえいえ、書き込みいつでも御待ちしておりますよ。

>最終巻と勘違い
色んな感想を読みましたが、あれだけ内容が凄い盛り上がりだと結構そう思って
しまった人がいるようですねー。果たして、このまま最後まで駆け抜けるのか。
それとも一端、息抜きを挟むのか。そもそも今年中に後何冊読めるのか。
震えて待機してます。

終わクロと同じく、新伯林の時も全何巻かは事前にはわからなかったのですが。
「1937」を見るに1943年で終わりとなっていたので、てっきり「1943」が最終巻
と思って読んでいたら、全然終わらなくて「アレ?」と思った事を思い出しました
(「1943」がつまらなかった、ということじゃあないですよ。念の為)。

命刻と佐山、さらには軍や四兄弟とUCATの闘いも、突き詰めるとやはり信頼と
絆の差、と感じられる所もありましたね(こう書くとやたら陳腐になるのが残念
だ……)。

>川上氏のストック
「香港チャット」によると、氏はネタを160本抱えており、二週間(と数日の休み)
で小説一本を書ける自分の速度で考えても、8年間はネタが枯渇しない、と仰って
おられました。ゲームとは別な上、イヤアイテムなどの名称ネタも含めると、
想像が追いつきませぬ。

>ソース
これはまた独創的な表現ですw 購入前の期待は勿論、展開の中で、濃くなったり
薄くなったりする場合も多いですが、今回は購入前から最初から最後まで、紛う事
なき"特濃とんかつ"でしたね(笑)

  • 2005/07/18(月) 21:59:19 |
  • URL |
  • 叡昭 #EBUSheBA
  • [編集]
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